「活動報告」カテゴリーアーカイブ
一人と集団。意識と無意識。
私はここ数年、一人でトレーニングをすることが多いです。
心拍ゾーン5まであげるようなポイント練習も結構一人でやったりします。
先日のランポイント練習は気温も低く、雨なのと、自分のコンディションも含めてまあまあタフでした。
さて、個人練習とグループ練習とで、それぞれメリット/デメリットがあると思います。(ここでの定義は「その場に同じトレーニングをする選手がいるかどうか」とする。)
乱暴にいえば「グループの方が追い込める」「個人の方が集中できる」など、容易に想像できるかと思います。
私の課題(のびしろ)にアプローチする上で、これまで多くを一人でトレーニングし、自分と向き合ってきたことはとても大切な時間だったと思います。(厳密には一人ではなく、そこにはたくさんの人の言葉が関わっています。)
仲間がいれば頑張れるけど、一人では頑張れない。は、たぶんダメで。
一人だと集中できるけど、仲間といたら集中できない。も、たぶんダメ。
お世話になっているトレーナーさんと最近したお話で印象的だったのは「人間は目的があって動いている」ということ。
「◯◯筋を動かして、、、」「ここの角度はこうで、、、」とか、考えることもあるけど「動かすこと」が目的ではないですよね。
早く(速く)進む、スムーズに進む、乗る。
「スーっ」とか、「パンっ」とか、「グッ」とか、「ヌメー」とか。結局、そういうところになっていくんですかね。
、、、結局レースは相手がいるわけで、「相手に先行する」ということが大きな「目的」になります。(もちろん自分との戦いでもありますが)
天気天候、その他、色んなところに意識を向けるとなると、自分の動きをピンポイントで意識していく余裕は限られてきます。
私にとってグループ練習は「頑張れる」ということだけでなく「無意識の領域」を作っていけるかどうかが、大きな役割を担っているように思います。
グループ練習を上手く活用し、どんな環境も利用していこうと思います。
トライアスリートの良いところは、3種目分のびしろがあること。環境はいくらでも作り出せると思います。
トレーニング仲間に感謝ですね。
一人のときには、がっかりするほどたくさんの弱い自分に出会います。
ベタですが、弱い自分を知って、自分に勝ったり負けたり、乗り越えたりしたことは、力になっていると信じています。
色んな環境を作って、自分を前に進めていきます。
先日、地元広島で勢いのある知り合いのアスリートが、PROPEL ADVANCED PROを手に入れました。
今後がとても楽しみです!!!
ストアの全てのイベントも、私にとって大事な環境になっています。
真剣に遊ぶ
最近、どうにも雑念が多過ぎるみたいなので、やりました。スイム108本シリーズ。(例えば、100m×108本など。年末によく行われる)
フィンを装備した先輩方に引いてもらい、後輩方にうしろからつつかれるという。ちょうど美味しいところで。
途中所々で先頭がいなくなり、ドラフティング無しというオプション付きでなかなか刺激的な108本でした。
煩悩を払うために、年末によく行われる儀式ですが、こんないい練習を年末しかやらないのは実に勿体無い。
年末年始にもやったので、毎月実施していることになりますね。それだけ煩悩が多いのでしょうか。
燻ってるときには、ガツンと刺激がいるときもありますね。
モチベーションの浮き沈みは多少なりともあるもので、身体と心(思考)のズレの大きさに比例することが私の場合は多いと感じます。経験上。
例えば、
①何らかのことで体調を崩したとき、疲れがたまってしまう。
②取り戻さないといけないから頑張る。
③上手く動かず、疲れだけがまたたまる。
④気持ちが落ち込む。
といったこともあり得ます。
そうこうしてると、疲労を把握する手段や指標がなければ、だんだんとメンタルの弱さなのか、本当に疲れているのか、ワケがわからなくなる。という、悪循環。
上手くいってないことはないのに、どうしてもなんだか噛み合わないな。。。
という何とも言えないもやもやした時に、最終的に行き着くのは、
「これは遊びなんだ」
という思考。
「スポーツは真剣な遊び」
と、ある方に教わりました。
タモリさんも
「真剣にやれよ!仕事じゃねえんだ!」
という名言を残しているみたいです。
トライアスロンというスポーツも、もとをたどれば、アメリカの軍人が宴会の場で「3つまとめてやってみよう」というノリで始まったもの。
となると、今日やったことは誰が最後まで生き残るかという遊び。
昨日までの自分を超えられるか。
目標にどれだけ近づけるか。
ライバルよりも早くフィニッシュできるかどうか。
すべてが遊び。
真剣に遊びます。
第81回 中国山口駅伝
1/28(日)に開催された「第81回中国山口駅伝」に尾道市代表として出場してきました。
郡市の部では8位(19チーム中)で、尾道市体育協会の最高位である7位には届かず。。。
でしたが、総合タイムはチームベスト更新!!!
それだけ、周りもレベルアップしているということがわかります。
一般の部には、マツダ、中国電力、中電工、JFEなどニューイヤー駅伝の常連チームが参加。
高校の部には、倉敷、洛南、西京など中国地方のみならず、関西からも都大路の常連校が参加。
ここまででこの駅伝のレベルの高さが感じられます。
郡市の部は、7区間のうち4名まで大学生を起用できるという規則がありますが、近年は箱根駅伝終わりのランナーがふるさと選手として集い、こちらもハイレベル。
そんな中、JTU認定記録会に向けてランを仕上げていくために、トライアスリートの私も参加してきました。
私は2区(11.9km)を務めました。
我がチームは1区にエース 中央学院大学の3年生を起用。
なんでも、彼が前大会の1区で中国電力に先着、ほぼ先頭集団で襷渡しをしたそうで。
前夜のレースイメージでは、隣には黒人ランナー、有名ランナーがずらずら。。。
結果、ちゃんと寝れませんでした。笑
そうこうしていると、ここ最近続いている喘息のような症状が出始めるという、なかなか難しい状況。
区間が早いため5:00前には起きましたが、パッチリなのは、ちゃんと寝れてないからなのかなんなのか。
だいたいその日の調子を見るのに心拍数を測るのですが、たぶん参考にならなさすぎてやめました。そこで気持ちを乱したくなかったので。
アップで走ってみると動きはよくて、しっかり走れそう。
1区のエースは、本人には不本意だったとは思いますが、私には周りのレベルがちょうどよい位置でした。
襷渡しでは、目の前に5,6人ポツポツといて、落ち着いて1人ずつ吸収していきました。
入りの1kmは余裕をもって3’11。次のラップも3’11。
体感よりもかなり速い。
3’10そこそこのペースだと、今までなら崩れてくるところでも、この日はその後も安定して押していけました。
上半身の力を上手く推進力に変えられるようになってきたように思います。
タイムはまだまだだけど、上がってきています。60%くらいの仕上がり。
自分の区間を終えると、続く区間のチームメイトを応援。
駅伝はやっぱりいいですね。仲間からたくさんのパワーをもらえます。
また、改めて感じたのは、応援やサポートの力。
現地までの運転から始まり、ランナーの付き添いなど、至れり尽くせりでした。尾道市体育協会の方々には本当に感謝です。
沿道では、いつも練習に参加させてもらっているお隣の三原市陸協の方々もたくさん声をかけてくださいました。ありがとうございました。
そして、改めてこの歴史ある中国山口駅伝の盛り上がりを感じました。
今回のチームメンバーは、私が上から2番目というほど、若手が中心でした。
反省会では、みんな来年に向けてすでにモチベーションたっぷりといった感じ。
トライアスリートでも、この舞台で活躍できるラン力は必要なので、力をつけてまた来年も地元代表として頑張ります!
今がホントに伸び盛り。中国山口駅伝が本当に良いモチベーションになりました。
皆さん、お疲れ様でした。
ありがとうございました!
写真は選手と監督、サポートメンバーで。
右から区間順。
新たなトレーニング
最近、トレーニングの関係で遠出することがよくあります。
とてもお世話になってるのはこちら。
GIANT「SHADOW GEAR BAG」
だいたいのスケジュールは朝練➡️業務➡️午後練
必要なものは
トレーニングシューズ、ランシューズ、ウェア、スイム道具、お弁当セット。
あと何がいる?
マスク、サプリメント、おやつ。。。
と考えていると、問答無用でSHADOW GEAR BAGの一択です。
最近、私が代表を務めるUP-DRAFTのチームメンバーや、巷のトライアスリートが使ってくださっていて、お揃いなのがとても嬉しいです。
新たなトレーニングの場所は広島市内ということだけ、明記しておきたいと思います。
ぜひ、旅のお供に。
アイテムも、夢も希望も詰め込んでいきましょう。
第81回 中国山口駅伝 尾道市体育協会予選会
第23回 日本トライアスロン選手権
日時:10月15日(日)
場所:東京都 お台場
結果:23位(61名出場、35名完走)
Total 1時間58分17秒
距離:S:1.5km BIKE:40km R:10km
【レポート】
ジャパンランキング上位選手と各予選を勝ち抜いた60名余りの強豪選手が出場する日本選手権は毎年完走率の低い厳しいレースです。(バイク周回遅れはリタイヤ、ランコースとバイクコースの周回が重複する関係で周回遅れを免れても足きりという規定)今年の目標は15位でした。
スタートリストを確認すると、ほぼ全員スイムの持ちタイムが私よりも速いという状況でした。昨年まではスイムタイムの近い選手が10人近く参加し、スイムおよびバイクの集団が形成されやすかったですが、年々、大会のレベルが上がっていることを実感します。
とはいえ、私もこの1年でスイムを改善してきました。自分を信じて展開をイメージしました。
雨で気温も低いレースコンディションで、水温が20.2度というウェットスーツ着用禁止の極寒スイムとなりました。高強度エネルギーを出し続けるか、よほどの筋肉量、脂肪量でない限り、冷えていくことが予想されたため、ウォーミングアップのみウェットスーツを着用しました。
ウェットスーツを着ることで感覚が変わるため、着用するか否か迷っている選手もいましたが、私は3週間前から毎週取り組んできた海スイム練習の際にも必ず同様の手順を踏んできたので、一瞬の迷いもありませんでした。
緊張には数週間前から波があるのですが、過去に出場したどのレースよりも緊張しました。今年の取り組みの一つである座禅を思い出し、精神を集中するために呼吸を整え、無心になれました。
スタートグリッドはマークしている選手の近くを選択。落ち着いてスタートを切りました。
スイムは2周回。バトルでゴーグルに水が入りましたが、すぐに付け直したので問題なく集団の後ろについて泳げました。
第1ブイまでの250mはまだまだ集団はつながっていますが、勝負はブイを回ってから。バイクのターンからの立ち上がりと同じように一気に加速し、集団は縦長になります。1周目も後半にさしかかると集団は落ち着いてきます。
テクニックを駆使すれば様々な展開に持ち込めると思いますが、それをするためには基本的な泳力とトップスピードが必要だと思っています。
上陸時、マークしている選手と共に泳いでいることを確認し、前方の集団も踏ん張れば射程圏内でバイクに移れると認識。落ちいて、2周目もやれるだけの泳ぎを行いました。
バイクは8周回。日本選手権はフラットなコースで直線区間も長いため、PROPEL ADVANCED SLの性能が存分に活かせます。アベレージ40km/h以上の高速巡航に備えてホイールはSLR 0 AERO、ヘルメットはRIVET ASIAを選択しました。
何より、レース前にジャイアントストア尾道のスーパーメカニックにピカピカにチューンナップを施してもらったので、あとは私が思う存分に走るだけでした。
トランジットを出て選手が数名いることを確認し、集団を形成しました。トップや前とは何秒差なのか確認できませんでしたが、40km単独走行も覚悟していましたのでもはや関係ありませんでした。
一瞬で集団の選手の状況を把握、折り返しポイントで前方に第3集団、第4集団が射程距離にあることを確認しました。
路面がスリップしやすいため、安全第一に考え、直線区間でタイムを稼ぎました。単独走行ながら2周目でもトップとのタイム差は変わっておらず、第3、4集団とは確実に距離を縮めていました。
着実に追い上げていると前方に単独走行の井辺選手を吸収。「がんばれるか?」というサインに反応し、トレインは2人に。
4周目には第3集団まで合流しました。しばらくローテーションの状況を見極めました。例年なら決してカットされることのないメンバーでしたが、コース変更があった今年は完走すらも安全圏ではないと判断し、ペースを上げました。
しばらく4,5人の集団が組まれましたが、残ったのは井辺選手のみでした。その後、先頭集団との差はわずかに開いたかどうかというところで周回を重ねていきました。長時間引っ張ってきた疲労もあり、最後は井辺選手にひいてもらう時間も増えました。良いローテーションが組めました。
「絶対に気を抜くな」を合い言葉に最後までフルスピードで駆け抜けました。
カットを免れた最終トレインとなりました。集団でカウントするとすれば、第2集団までしか完走圏内に入れないというハイレベルなレースでした。
トランジットに入り、ランは4周回。昨年同様、かなりの疲労で身体はぶれ、脚は重たかったです。
トランジットを出て第2集団の選手たちが30秒ちょっとの範囲にいることがわかり、いつの間にか大幅に順位を上げていることに気がつきました。
苦しみながらも徐々にリズムをつかみ、順位にこだわっていきました。少しずつ前のグループとの差を詰めてラスト1周で一気にスパート。
スパートはメイン会場、フィニッシュテープまで続きました。ランパートでは11人を抜き、23位。ベストを尽くしました。
日本選手権を振り返り、スイムに関してはいまだに課題が多いです。しかし、回を追うごとにトップとのタイム差は縮まってきています。
2010年に初めて日本選手権に出場し、カットされて以来ずっと「自分が上位集団に入れば絶対に展開を変えられる」と思ってやってきました。少しずつですが確実にステージを上がっています。
自分の持ち味を発揮した今回のレース展開は多くの方面でコメントをいただきました。応援をしていただけることに感謝をしています。
しかし、まだ23位。目標を達成していません。何よりも認定記録会に向けてはここからが本番です。認定記録会で強化指定基準を突破し、来季は躍進します。
日本選手権にあたっては、悪天候の中開催に尽力された方々に感謝いたします。
現地、あるいはメッセージにて多くの方に熱い応援をいただき、ありがとうございました。力になりました。
出場選手の皆様においては、それぞれ強い想いを持ってのぞみ、重圧や緊張もあったレースだったのではないかと思います。熱いレースをありがとうございました。本当にお疲れ様でした。
今季のトライアスロンレースはこれで終了となります。
今年も選手として活動することができました。スポンサーであるGIANT様、所属先のONOMICHI U2には感謝をしております。
また、選手活動を始めてからこれまで大変多くの方に迷惑をかけ、お世話になりながらやってこれました。感謝の気持ちを忘れず、これまでいただいているサポートにお応えできるように引き続き、ベストを尽くします。
今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。
ONOMICHI U2 小林 歩
【GIANT社 サポート機材】
バイク:PROPEL ADVANCED SL
ホイール:SLR 0 AERO WHEELSYSTEM
タイヤ:GAVIA RACE 0 TIRE
ヘルメット:RIVET ASIA
アイウェア:SWOOP
バッグ:SHADOW GEAR BAG
https://www.giant.co.jp/giant18/
GIANT 2018年モデル展示会
GIANT 2018年モデルの展示会に行ってきました!
目玉はなんと言ってもこちら!
プロペルのフルモデルチェンジです!!
どの角度からの気流にも対応するフレーム設計。重量剛性比に優れた究極のエアロロードバイクです。
今すぐ乗りたい、、、!!!
この映像見ての通り、研究に研究を重ねて生まれたバイクです。
そして、マジでカッコいい。
ひとまず、プロペルのご紹介。
その他にもたくさん注目車種あります!!そちらはまた別で。
あるいはお近くのジャイアントストア及び正規販売店にて。
いつもお世話になっているGIANT JAPANの皆様にもお会いできました。
いつもサポートをしていただいて本当に感謝です。
期待に応えられるようにしっかりと頑張ります!
I’m fantastic everyday.
I’m fantastic everyday.
というのは、プロ野球の川崎宗則 選手がいつも言ってる言葉。
いつもYoutubeで「川崎宗則」と検索して、私もfantasticな気分になっています。
しばらくblogを更新していませんでしたが、この間に色々ありましたね。
レース自体は
7/8 アジアカップ高松 49位
7/16アクアスロン倉橋5連覇
8/20さぎしま大会5連覇
収穫もあれば課題もあって、日々その繰り返しです。
いかに自分が持久力任せにここまでやってきたかが、よくわかります。
というのも、ここにきて身体の細々な部分に痛みが出てきています。
その多くが身体が正しく使えていないことによります。
思えば、2017年が始まってからここまで、ずっと身体のことに悩まされています。
この状況は逆境でしょうか?
私はそうは思いません。
痛みを軸に進化をします。
効率的な動きを考え、探します。
まあまあ良くなったかなと感じる動きが、実はまだまだ効率的ではなかったり、一つがクリアできると、一つが道を外れたり。まったく逆のイメージをしていたり。
もはや、きりがないです。
トラブルがあってはじめて見えることもあります。痛みがでる=非効率という、一番明快な指標が今はあります。
そこをクリアしていくと効率的な動きにたどり着くことが多い。
僕は運動神経は決して良くないと思う。だからできるべきはずの動きを必死に身体に染み込ませる。頭も使って考える。考えすぎてドツボにハマる。
色々と回り道もしていると思うけど、TVでイチロー選手が遠回りが一番の近道みたいに言っていたのを思い出すし、それがなんとなくわかるような気がする。
いや、これは努力至上主義の話ではなく、「美味しいもの」が「美味しい」と確信を得るためには「不味いもの」を知らないと。今の状況で言えば、それが痛み。(もちろんけがはしないにこしたことはない。)
で、結局、
Don’t think, feel.
というところに行き着くことになる。
その新たなfeelを求めて、今はじめたのはこれ。
シーカヤック。これ、いいよ。
瀬戸田サンセットビーチでできます。
上手くいくこともそうでないことも、すべて結果。何かしらの結果さえ出てれば、次に進む方向が考えられる。
そう言う意味でも、I’m fantastic everyday!
はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン
日時:6月25日(日)
場所:広島県廿日市市
結果:エリートカテゴリー 準優勝
Total 4:00:46 swim 0:34:57 bike 2:04:16 run 1:21:33
距離:ミドルディスタンス(S:2.5km B:55km R:20km)
9年前、このみやじまパワートライアスロンで初めてトライアスロンというスポーツをみました。そのときに見た選手たちの生き生きとした姿と興奮は未だに覚えていて、今もこのスポーツを続けることができています。
私にとってとても大切な思い出の大会です。
3年ぶりのミドルディスタンスでした。普段メインに取り組んでいるスタンダードディスタンス(オリンピックディスタンス)よりも競技時間が2倍長いレースであり、ペース配分や戦略などで普段とは異なる配慮が必要でした。日々のトレーニング自体もスピードレースに対応することを目指しているので、スタミナ的にもミドルディスタンスのレースの難しさがありました。
マークする選手としては、ナショナルのロングディスタンス強化指定の高濱選手と前回大会2位の松田選手でした。高濱選手は2週間前の長崎五島国際トライアスロンのエリートカテゴリー王者で、ミドル、ロングディスタンスにおいて日本トップクラスの実力を持っています。
前回出場した際には、高濱選手との差は8分4秒の3位でした。バイクで力尽きて、ランで大きくつぶれてしまった経験があるので、ペース管理を意識しました。
スイムはセレモニーでのエリート選手紹介など、存分に地元の声援と注目を浴びながら心地よくスタートし、力むことなく普段意識している泳ぎがレースでも発揮できました。根本的な改善に取り組んでいる最中の現在、スピードレースでバラバラな泳ぎになるよりは良いトレーニングができたと思います。高濱選手がスイムでトップ通過し、2分弱の差で川久保選手とほぼ同時にスイムアップでした。川久保選手はswim400mの持ちタイムは格上の選手です。前回出場した際の高濱選手との差が1分以上短縮されていることもあり、まずまずの結果でした。
バイクはパワー値を管理して淡々と進めていきますが、前半のうちに松田選手に追いつかれてしまいました。しばらく姿が見える範囲で追走を試みるも明らかにオーバーペースだったので落ち着いてペースを落としました。私は斜度10%超えが連続する山岳コースで予想以上に体力を消耗した印象でした。認定記録会(スイム、ラン)で結果を出すためにバイクトレーニングの優先は3番手です。それでもスタンダードのレースではバイクパートでアドバンテージを取れていましたが、ミドル以上になると大きな影響が出ました。それでも粘ることができたのは、サポートいただいているGIANT社の機材のおかげです。
バイク終了時点でトップ松田選手から1分差で2位高濱選手、3分差で3位私でした。バイク終了時にはかなりの疲労感がありましたが、ランの走りは非常に軽く、力を使わずにうまく走れていました。効率が良くなったことを実感しました。前方の選手はなかなか見えない中、折り返し地点で松田選手をパスし、一気に引き離しました。ランもほぼ平坦のない山岳コースで、足はマメだらけ後半にかけてはバイク同様にかなり崩れました。高濱選手にはランで4分半の差をつけられて2位でのフィニッシュ。最終タイム差は6分39秒でした。
ミドルでの経験が少ない中、地元広島で2番手表彰をキープできたことや随所に自分の成長を感じた点をプラスにとらえつつも、トップとの差を思うと未熟さを感じます。
「ミドルまでならスタンダードの延長でできる」という言葉も耳にしますが、しっかりうまく勝負をするには、長距離のトレーニングを増やして行く必要があると感じました。難しさもありつつ、展開を見極める判断力や管理能力、勝負のかけ方などあらゆる面で短い距離とは違ったレースの魅力、エキサイティングさを感じました。今回はトレーニングの進捗状況をはかる上で良いチャンスでしたし、このレース自体も良いトレーニングとなりました。得た経験を活かして引き続き、頑張ります。
これだけ大きな大会を滞りなく開催される運営体制も素晴らしくて本当に感謝です。ボランティアや応援、関係者の方々に感謝いたします。本当にあたたかく、アツい、大好きな大会です!
応援いただきありがとうございました!
選手の皆様、お疲れ様でした!
また、来年もよろしくお願いします!
追伸:
よく各方面から、残念だったねー。と言われますが、個人的にはそんなことないですよ。よくやったかなと思ってます。
近い将来、もっとロング向きの練習して、思いっきり戦いたいと思います!
小林 歩
[所属 ] ONOMICHI U2
[スポンサー ] GIANT 様
[使用機材]
バイク:PROPEL ADVANCED SL
ヘルメット:RIVET ASIA
ホイール:SLR0 AERO WHEELSYSTEM
タイヤ:GAVIA SLR TIRE
サングラス:SWOOP