第23回 日本トライアスロン選手権

日時:10月15日(日)

場所:東京都 お台場

結果:23位(61名出場、35名完走)

   Total 1時間58分17秒

距離:S:1.5km BIKE:40km R:10km

【レポート】

 ジャパンランキング上位選手と各予選を勝ち抜いた60名余りの強豪選手が出場する日本選手権は毎年完走率の低い厳しいレースです。(バイク周回遅れはリタイヤ、ランコースとバイクコースの周回が重複する関係で周回遅れを免れても足きりという規定)今年の目標は15位でした。

 スタートリストを確認すると、ほぼ全員スイムの持ちタイムが私よりも速いという状況でした。昨年まではスイムタイムの近い選手が10人近く参加し、スイムおよびバイクの集団が形成されやすかったですが、年々、大会のレベルが上がっていることを実感します。

 とはいえ、私もこの1年でスイムを改善してきました。自分を信じて展開をイメージしました。

 雨で気温も低いレースコンディションで、水温が20.2度というウェットスーツ着用禁止の極寒スイムとなりました。高強度エネルギーを出し続けるか、よほどの筋肉量、脂肪量でない限り、冷えていくことが予想されたため、ウォーミングアップのみウェットスーツを着用しました。

 ウェットスーツを着ることで感覚が変わるため、着用するか否か迷っている選手もいましたが、私は3週間前から毎週取り組んできた海スイム練習の際にも必ず同様の手順を踏んできたので、一瞬の迷いもありませんでした。

 緊張には数週間前から波があるのですが、過去に出場したどのレースよりも緊張しました。今年の取り組みの一つである座禅を思い出し、精神を集中するために呼吸を整え、無心になれました。

 スタートグリッドはマークしている選手の近くを選択。落ち着いてスタートを切りました。

 スイムは2周回。バトルでゴーグルに水が入りましたが、すぐに付け直したので問題なく集団の後ろについて泳げました。

 第1ブイまでの250mはまだまだ集団はつながっていますが、勝負はブイを回ってから。バイクのターンからの立ち上がりと同じように一気に加速し、集団は縦長になります。1周目も後半にさしかかると集団は落ち着いてきます。

 テクニックを駆使すれば様々な展開に持ち込めると思いますが、それをするためには基本的な泳力とトップスピードが必要だと思っています。

 上陸時、マークしている選手と共に泳いでいることを確認し、前方の集団も踏ん張れば射程圏内でバイクに移れると認識。落ちいて、2周目もやれるだけの泳ぎを行いました。

 バイクは8周回。日本選手権はフラットなコースで直線区間も長いため、PROPEL ADVANCED SLの性能が存分に活かせます。アベレージ40km/h以上の高速巡航に備えてホイールはSLR 0 AERO、ヘルメットはRIVET ASIAを選択しました。

 何より、レース前にジャイアントストア尾道のスーパーメカニックにピカピカにチューンナップを施してもらったので、あとは私が思う存分に走るだけでした。

 トランジットを出て選手が数名いることを確認し、集団を形成しました。トップや前とは何秒差なのか確認できませんでしたが、40km単独走行も覚悟していましたのでもはや関係ありませんでした。

 一瞬で集団の選手の状況を把握、折り返しポイントで前方に第3集団、第4集団が射程距離にあることを確認しました。

 路面がスリップしやすいため、安全第一に考え、直線区間でタイムを稼ぎました。単独走行ながら2周目でもトップとのタイム差は変わっておらず、第3、4集団とは確実に距離を縮めていました。

 着実に追い上げていると前方に単独走行の井辺選手を吸収。「がんばれるか?」というサインに反応し、トレインは2人に。

 4周目には第3集団まで合流しました。しばらくローテーションの状況を見極めました。例年なら決してカットされることのないメンバーでしたが、コース変更があった今年は完走すらも安全圏ではないと判断し、ペースを上げました。

 しばらく4,5人の集団が組まれましたが、残ったのは井辺選手のみでした。その後、先頭集団との差はわずかに開いたかどうかというところで周回を重ねていきました。長時間引っ張ってきた疲労もあり、最後は井辺選手にひいてもらう時間も増えました。良いローテーションが組めました。

 「絶対に気を抜くな」を合い言葉に最後までフルスピードで駆け抜けました。

 カットを免れた最終トレインとなりました。集団でカウントするとすれば、第2集団までしか完走圏内に入れないというハイレベルなレースでした。

 トランジットに入り、ランは4周回。昨年同様、かなりの疲労で身体はぶれ、脚は重たかったです。

 トランジットを出て第2集団の選手たちが30秒ちょっとの範囲にいることがわかり、いつの間にか大幅に順位を上げていることに気がつきました。

  

 苦しみながらも徐々にリズムをつかみ、順位にこだわっていきました。少しずつ前のグループとの差を詰めてラスト1周で一気にスパート。

 スパートはメイン会場、フィニッシュテープまで続きました。ランパートでは11人を抜き、23位。ベストを尽くしました。

 日本選手権を振り返り、スイムに関してはいまだに課題が多いです。しかし、回を追うごとにトップとのタイム差は縮まってきています。

 2010年に初めて日本選手権に出場し、カットされて以来ずっと「自分が上位集団に入れば絶対に展開を変えられる」と思ってやってきました。少しずつですが確実にステージを上がっています。

 自分の持ち味を発揮した今回のレース展開は多くの方面でコメントをいただきました。応援をしていただけることに感謝をしています。

 しかし、まだ23位。目標を達成していません。何よりも認定記録会に向けてはここからが本番です。認定記録会で強化指定基準を突破し、来季は躍進します。

 日本選手権にあたっては、悪天候の中開催に尽力された方々に感謝いたします。

 現地、あるいはメッセージにて多くの方に熱い応援をいただき、ありがとうございました。力になりました。

 出場選手の皆様においては、それぞれ強い想いを持ってのぞみ、重圧や緊張もあったレースだったのではないかと思います。熱いレースをありがとうございました。本当にお疲れ様でした。

 今季のトライアスロンレースはこれで終了となります。

 今年も選手として活動することができました。スポンサーであるGIANT様、所属先のONOMICHI U2には感謝をしております。

 また、選手活動を始めてからこれまで大変多くの方に迷惑をかけ、お世話になりながらやってこれました。感謝の気持ちを忘れず、これまでいただいているサポートにお応えできるように引き続き、ベストを尽くします。

 

 今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。

 

ONOMICHI U2 小林 歩

 

GIANT社 サポート機材】
バイク:PROPEL ADVANCED SL
ホイール:SLR 0 AERO WHEELSYSTEM
タイヤ:GAVIA RACE 0 TIRE
ヘルメット:RIVET ASIA
アイウェア:SWOOP
バッグ:SHADOW GEAR BAG
https://www.giant.co.jp/giant18/